2013年09月19日

台風18号 「何も考えず飛び込んだ」川に流された男児を救出した中国人留学生

台風18号による豪雨などで、大阪では、増水した大阪市北区の淀川で16日夕に高槻市の小学4年の男児(9)が流されたが、中国籍の留学生、厳俊(イエン・チュイン)さん(26)が決死の覚悟で救出。厳さんは17日に現場で取材に応じ「助けられて本当に良かった」と語った。

厳さんは16日午後5時ごろ、淀川河川敷をジョギング中、「助けて!」という男児の声を聞き、「何も考える暇もなく」川に飛び込んだ。男児を抱えて4回ほど岸に上げようとしたが、自らも流されそうになった。

このためいったんは自分だけ岸に上がり、流される男児を横目に河川敷をしばらく追走した。その後、駆けつけた人が持っていたロープを腰に巻き付け、もう一度川に飛び込み、木に引っかかっていた男児を右手で抱え、左手で水をかいて岸に上がったという。

約3年前に来日。語学学校で日本語を学んで大阪大の授業を聴講するなどし、来春から大阪市立大大学院で経済学を学ぶ。週4回のジョギングのほか毎日プールで泳ぐことを欠かさないという。厳さんは「いったんは私の人生もここまでかと思ったが、泳ぎは得意なので役立った。大雨の日は絶対に川に近づかないでほしい」と話している。
厳さんには18日、大阪府警本部長と府警大淀署から感謝状が贈呈される。

産経新聞 2013年9月18日
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